the NEW YORKERを読もう(面白い記事を翻訳し紹介)

・米雑誌“the NEW YORKER"の面白い記事を翻訳し紹介 ・インテリジェントでスタイリッシュな小説や記事が満載 ・James SurowieckiのTHE FINANCIAL PAGEが秀逸。これは月1回〜3回掲載。 視点がユニーク

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

The New Futurism ソーシャルファンディングのデメリット 先日英文、本日和訳投稿

先日掲載した英文に対する和訳全文を掲載します。尾遅くなり申し訳ない。

題名は以下のとおり。

The Financial Page

The New Futurism

by

November 4, 2013
131104_r24218_p233.jpg


 以下に和訳全文を掲載します。「続きを読む」をクリックして下さい。

 

 この、ジョーダン・エルパーン-ワックスマン意外な事実を明らかにしました。彼は地ビールを作る会社を興すために現在の職を辞すと表明しました。彼は他の起業家が新規に事業を始める際と同様に、資金を自分で捻出しようともがいていました。彼は貯金がどれだけあるか、いくら借りられるか精査しました。そして、ある日気づいたのは、多額の借金を背負い込んでしまったら、一生返済できないだろうということです。それで、通常の起業家と違う手段をとることに決めました。起業する事業の将来性を債権化をし資金を集めることにしたのです。


 彼はUpstart”というサイトを見つけましたそれは、昨年グーグルの元従業員によって設立されたクラドファンディングのサイトです。そこでは、ビジネスを始めるたい者や、更なる教育を受けたい者が、多数の出資者を探し資金を調達することが可能です。資金を調達する見返りとして、5年間~10年間に渡って幾らかづつ返済をしなければなりません。その返済額は、幾ら資金を調達するかと、事業の潜在的収益力を自動でUpstartが開発したアルゴリズムが計算し評価します。例えば、3万ドル調達したい場合で、十分収益を上げ返済するだろうと判断された場合には、5年間に渡り収益の2%を返すことになります。


 経済学では、こうした契約を人的資本契約(human-capital contract)と呼びます。自由主義者がかつてから夢想していたものです。ミルトン・フリードマンによって広められた概念です。しかし、今後は空想ではなく、より現実的なものとして普及し広まっていくでしょう。既に多くの企業が、LumniPaveが有名ですが、そうしたことを事業化しています。需要が存在しているからです。つまり、多くのアメリカの若者にとって大学の学費のために負債を負うことが最大の問題である状況だからです。学費ローンの残高は1.2兆ドルです。学費が高騰を続けていますし、学費の公的な援助は減り続けています。2012年の大学卒業者の平均的な負債は2万千ドルです。卒業後に専門的な課程に進む者はさらに負債が増えます。20代の学生の平均的な負債額は45千ドルです。ですから、起業をするために資金を集めることは、若者にとっては以前よりも難しいことなのです。カウフマン基金が行った研究の結果では、零細企業の60%が事業資金をクレジットカードに頼っています。


 い人たちが将来の為に借金をすることは、収入が歳とともに増えていくような時代には何の問題も無いことでした。しかし、若者のほとんどが毎月定額を返済し続けなければならない現在の状況は問題です。暮らしぶりに関わらず毎月決まった額を返済し続けなくてはならないのです。どんな職業に就いたとしても、そうした状況は心理的な負担は大きいでしょう。ですから、さらに資金を借りて専門的な高等教育に進もうなんていう意欲もしぼみがちです。米金融消費者保護局が行った直近の研究でも、そうした状況が若い人からリスクをいとわない姿勢を奪い革新が生み出されるのを阻害している可能性があると指摘しています。Upstartの創設メンバーの1人であるデイブ・ジルアードは次のように語っています。

「私は何度も何度も見てきました。大学や大学院を出たばかりの起業することに興味を持った有能な若者が、そうしないで大企業に就職する場面を。レイセオン(米大手防衛機器メーカー)などの大企業とかに行くわけです。でも、そこでの仕事に彼らは満足できないことが多いのです。しかし、負債という問題を考えると、彼らがそうすることは致しかた無いと思います」。


 人的資本契約は、こうした状況により多くの選択肢をもたらします。稼ぎが多い年は、沢山返せばよいですし、そうでない年、あるいは専門知識を得るため学習に忙しい年は返す額を減らせばよいのです。取り決めた額を稼げない年が数年続いたなら、次の年は返済しなくて良くて、その分は返済期間が終わる予定の年の次の年に返せば良いのです。こうした契約をすると、旧来の資金調達方法よりも返済額が必ずしも少なくなるわけではありません。しかし、返済に行き詰って立ち行かなくなる可能性は小さくなります(Upstartでは、返済額は年収の最大でも7%となっています。平均すると34%)。結果として、起業してリスクを負うことが、ちょっとだけ容易になります。

 

 とはいえ、Upstartはまだ実験段階す。これまでのところ、資金提供を受けた者は100人もいません。評家の中には、本質的に間違った仕組みだと言う者もいます。借り手が簡単に収入を偽ることが出来るし、資金だけ借りて怠ける者が出る可能性がある、と彼らは指摘します。また、Upstartはまるで年季奉公のようで隷属させているみたいだと指摘する者もいます。ジルアードは言います。

「直感的に新しいことには何でも批判する人は少なからずいます。残念なことですが、それについては私はいちいち反論するつもりはありません、と。

 批判的な意見が出るのは分らないことではありません。自分で稼いだ金が自由に出来ないように契約で縛るのは良くないことだという批判もあるようです。しかし、その論理には矛盾があります。というのは、既に若者たちは借金でがんじがらめになっているからです。学費ローンやクレジットカードの残高がいっぱいあります。実は模範にすべき先例がいくつ存在しています。例えば、モハマド・アリですが、彼はボクシングを始めた頃には支援者がシンジケートを組織してトレーニング費用を支援していました。それで彼の賞金などからいくらかを見返りに貰うようになっていました。また、トーナメント・ポーカーのプレーヤーも同様のことをしています。創造的な仕事をする人にもそういうことをしている人は居ます。出版者が作家に大金を前貸しして、作品からあがる収益の大部分を前貸し分が返ってくるまで貰うということも良くあることです。


 確かに、根本的には、人的資本契約は、収入と返済額が連動したローンです。幾ら稼ぐかによって返済額が決まってきます。学生の学費ローンも収入によって返済額が決まるものが一般的になりつつあります。オーストラリアでは、高等教育を支える制度がありますが、高等教育を終えた者は収入によって月の返済額が決まります。イギリスでも収入により返済計画が変わります。実は2009時点で既にアメリカでもほとんどの公的な学費ローンは、収入と月返済額の連動型でした。しかし、それを借りれるのは審査が厳しかったことと、景気自体が大きく悪化したので、学費ローンを返せず苦境に陥る者の数が多くなってしまったのです。


 Upstart成功するかもしれません。あるいは、失敗するかもしれません。しかし、その根本にある理念は恐らく消えないでしょう完璧な代物だとは言えないかもしれません。収入に応じて返済するという考え方は、学生の返済を容易にしてくれましたし、同時に、学費の調達は国ではなく学生自身がすべきであるという概念を皆に思い出させました。高等教育を受けるなら、資金を自ら準備しなければならないのです。ちょっと前までは、学費を借りても不安などありませんでした。誰でも職に就けるし、誰でも安定した収入を得られると、皆が信じていました。しかし、そう信じることは出来ない世の中になりました。ですから、ローンの仕組みも変わっていくべきです。

スポンサーサイト
[ 2013/11/04 23:41 ] FINANCIAL PAGE | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
癒されたい時に眺めよう
12星座ランキング?
developed by 遊ぶブログ
カテゴリーメニュー

Plug-in by
@激安・割安・おすすめ商品@

FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。