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The Track-Star Economy (米)移民を制限することの功罪 本日和訳、一昨日英文掲載

 一昨日掲載の英文に関する和訳を掲載します。


題名は以下のとおり。

The Financial Page

The Track-Star Economy

by

August 27, 2012




 アメリカと言うと、非常に国外の者を受け入れていて、開かれた国だと思っていました。でも、実際には永住権のあるビザの発給は非常に制限されていたりして、そうでもないようです。理由は、失業率が高いのに、優秀な外国人を受け入れたらそれがさらに高くなるということにあります。


 実際には、優秀な移民が来ることで、起業数が増え、職が生み出されるので失業率は下がります。まあ、そうと分っていても、アメリカ人からすると、肌の色の違うアジア人がまわりにどんどん増えて来ると、どうしても拒絶したい気持ちになうのかもしれません。詳細は、和訳をご覧ください。

では、以下に和訳全文を掲載します。「続きを読む」をクリックして下さい。






The Financial Page

The Track-Star Economy

by

August 27, 2012

 

 

ロンドンオリンピックが終わりました。国別のメダル獲得数でアメリカは久々のトップに返り咲きました。本当に久々のことで印象深いのですが、他にも1つ印象深いことがあります。それは、アメリカとメダル獲得を競う国々の多くのアスリートがアメリカに拠点をおいてトレーニングをしていたという点です。アメリカの大学に在籍して、他の国の代表としてオリンピックに参加した者はロンドンオリンピックでは400人弱いました。それ以外にも多くの外国のスポーツ選手がアメリカで生活しトレーニングをしています。たとえば、英国のヒーローとなったモー・ファラーもそうです。彼は今回のオリンピックで5千メートルと1万メートルで金メダルを獲得しましたが、昨年からポートランドに住んで練習をしていました。伝説のマラソンランナー、アルベルト・サラザールに師事するためでした。アメリカには、世界中の優秀なアスリートを訓練し才能を伸ばすという点に秀でています。まあ、それによって、彼らがメダルを獲得し、アメリカのメダルが減るという結果ももたらされているのですが。



そうしたことは、何もオリンピックやスポーツに限ったことではありません。アメリカは世界中の学生が行きたがる最もポピュラーな目的地です。何十万人もが、アメリカの大学、大学院に来ています。これは、とても良いことです。オリンピックで言えば、多くの国々にトップレベルの競技者がいることとなり、より刺激的なものになります。同様に、経済面でも、高度な知識が世界中に広まることによりダイナミズムが生み出されることになります。しかし、負の側面もあります。機会の損失が起きています。どういうことかと言うと、外国人学生の多くはアメリカに卒業後もとどまり職を得たいと望んでいますが、彼らのほとんどが就労ビザを取得できません。また、既にアメリカで働いている何十万人もの高度な熟練労働者がいますが、彼らはビザと永住権を請求しても非常に制限されていて中々貰えない現状を耐えるしかない状況です。そうした人々、高度な知識があり、アメリカに尽くそうというモチベーションも高いのです。しかし、現状は彼らが能力を発揮するのを制限しているような状況です。



1960年代以降、アメリカの移民政策は、熟練労働者よりも家族で移住することを促進することを重視しています。1990年に、労働許可のある永住ビザの発給数を、年間14万に制限しました。驚くべきことですが、アメリカの経済規模がそれから66%拡大した現在でもその制限は変更されていません。インドや中国から優秀な人材の流入が急速に増えているにもかかわらずです。また、各国毎にビザの発行数を制限しています。国の大きさに関わらず、最大でも総数の%しか割り当てられていません。したがって、中国人とインド人の申請は多いにも関わらず、ほんの一部しか承認されていません(短期の就労ビザの発給上限があります。年間85千までとなっています)。2006時点、ある調査によれば非常に熟練した移民労働者の多くが永住ビザを欲しがっていましたが、その数は50万人以上でした。また、ビザの種類によっては、10年以上待っている人が沢山いました。一方、アメリカからビザをもらえない優秀な労働者を積極的に受け入れている国もあります。オーストラリアには、ほぼアメリカと同数の熟練労働者が渡っています。オーストラリアの人口はアメリカよりかなり少ないわけですから、かなりの割合になります。カナダも積極的です。永住権付の就労ビザの発給数は、人口比で比べたらアメリカの4倍になります。



 もちろん、アメリカでは現在失業率が8%を超えていますから、移民を制限することはアメリカ人の職を奪わないという意味では良いことのように思えます。たしかに、働き口がもっと増えないのならば、求職者が減ることは良いことのように思えます。しかし、そういった考え方は、ちょっと近視眼的だと言わざるを得ません。何も経済に制約をつけて限られた資源のみを用いて運営しなければならないなんてことは無いのですから。人・モノ・カネを自由に好きなだけ使ったらアメリカ経済はもっと成長できるはずです。経済学者ポール・レーマーの研究で明らかにされていますがより多くの革新がもたらされる場合、経済はより速く成長できます。また多くの革新がもたらされるためには、労働者の中により多く才能ある人が居なければならないのです。そうするのに一番手っ取り早い方法は、そういった人を海外から受け入れることです。一から育てるより、格段に安くすみます。さらに、歴史を振り返ると明らかなことですが、アメリカへの移民の数と、起業の数には明らかな関連性があります。移民してきた人は多くの企業を起こし、多くの職を生み出してきたのです。移民は少ないにも関わらず、生み出されたものは不釣合いに多いのです。社会科学者アナリー・サクセニアンによる有名な研究があります。それによれば、1980年から1998年の間にシリコンバレーで生まれた企業の4分の1は中国とインドからの移民によって創られたのです。また、2007年の別の研究で明らかになったのは、1995年~2005年の間に技術系、工学系分野での起業の4分の1は移民して来た者によるものでした。もっと大きい視点で見ても、そういった傾向は顕著で、2010年のフォーチュン500社に名を連ねた企業の40%以上が移民してきた者(もしくはその二世)によって起こされたものです。



 また、移民を受け入れることは、革新を生み出すためには良いことです。ある調査明らかになっていますが2006年のことですが、アメリカで申請された特許の26%はアメリカで暮らしている外国籍の者によるものでした。また、昨年のアメリカのトップクラスの10の研究機関が申請した特許の4分の3は移民してきた者によるものです。アメリカでの移民を受け入れるべきか否かの議論では、移民がアメリカ人と限られたパイを取り合うという前提で話が進みがちです。でも、その前提自体がちょっと間違っているのです。熟練した労働者が移民で入って来るなら、その前提は全く当てはまりません。なぜなら、彼らは、パイをより大きくしてくれるのですから。



 現実的には、現状の移民の制度の変更が非常に難しいというわけではありません。なぜなら、熟練労働者へのビザ発給数を増やすことは、共和・民主両党がともに支持している施策(ほとんど無い)の1つだからです。ミット・ロムニーもバラク・オバマも移民制度をより合理化することを掲げています。民主党議員ジョン・コニャーズ、共和党議員ジョン・チェイフィッツが先日起草した議案を提出しました。中小企業のオーナーなら永住権を取得しやすくするという内容も含まれています。しかし、両党の意見が一致している施策全てに当てはまりますがこの施策はワシントンの政治家がどうしても最優先したいというものでもありません。ましてや、景気が弱含みで求人が不足していますので、政治家はそれを言い訳にしてこの施策をたなざらしにするでしょう。景気が悪い時には、昔から何時の時代もどこの国でも同じことですが、内向きになり移民を制限します。しかし、高度な熟練労働者を受け入れることは、停滞する経済を打開するための有効な処方箋です。アメリカは、これまで世界中から上手く安価な製品を輸入してきました。今後は、人的資産を輸入することも真剣に検討するべきです。

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[ 2012/08/23 07:46 ] FINANCIAL PAGE | TB(0) | CM(0)
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