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Unequal Shares フェイスブックの株式公募について  昨日英文、本日和訳掲載

 

 昨日掲載英文に対する和訳全文を掲載します。



 題名は以下のとおり。
The Financial Page


 フェイスブックは資金は余裕がありましたから、新規株式公開をする必要など全くありませんでした。米の年金基金等が運用先にこと欠いて困っていたので、公開して欲しいという要望が強かったので、いたし方なく公開したというのが実情のようです。


 まあ、もう既に大分値下がりしてしまいました。これに関連する記事がありましたら、探して投稿していきたいと思います。詳しくは、和訳をごらんください。



 
では、以下に和訳全文を掲載します。「続きを読む」をクリックしてください。


 

The Financial Page

 2週間前、マーク・ズッカーバーグがフェスブック新規株式公開(I.P.O.)に先立っての投資家向け説明会におなじみのパーカー姿で現れました。スーツ姿でないことを批判する者も少なからずいました。ウェドブシュ・セキュリティーズのアナリスト、マイケル・パクターは、そういった振る舞いは企業人として不適であるし、ズッカーバーグが投資家を大切に思っていないことを端的に示していると批判しました。パクターのことを気難しい変わり者と捉える者もいます。でも、彼の批判は的を射ています。実際、ズッカーバーグは投資家を重視していません。彼の一番の関心事はどうやれば株主が会社運営に口出しを出来なくできるかということでした。フェイスブック社は、株式を公開するに当たり、株式を2種類にしました(デュアル・クラス・ストラクチャ、議決権に差がある)。売りに出された株式より、ズッカーバーグが保有し続ける株式は議決権が多くなっています。ですので、金曜日に株式を売り出した後には、ズッカーバーグは発行株の18%しか保有しなくなりますが、議決権は57%保持し、支配的な地位を維持できます。



 デュアル・クラス・ストラクチャは、かつては稀でした。家族経営の企業やマスコミ関係の企業にしか見られませんでした。ニューヨーク・タイムズ社の株はデュアル・クラス・ストラクチャですが、報道機関としての中立性を維持するのが目的でそうしているのです。大きな観点で見ると、株式を公開している企業が沢山あり、熱心な投資家が沢山いる状態というのは、企業にとって良いことです。また、企業が株主利益を最大化しようと努力することになるので、市場全体にとっても良いことです。しかし、2004年にグーグルがそういった慣習(家族経営企業やマスメディア以外はデュアル・クラス・ストラクチャをしない)を破りました。新規株式公開の際にデュアル・クラス・ストラクチャで実施しました。その後、IT企業が新規株式公開する際にポピュラーな方法になりました。去年だけでも、LinkedInGrouponYelpZyngaなどの新規株式公開時はデュアル・クラス・ストラクチャでした。グーグルが先日売出した議決権が少ない株は、行き着くところまで行き着いた感じがしますが、議決権は全くついていません。ほとんどの株式公開企業ではCEOが投資家にへつらうのに忙しい状態ですが、ズッカーバーグや他のデュアル・クラス・ストラクチャにしたIT企業経営者は全く違います。彼らは、資金を出してくれるありがたい投資家に口を出されることはないのです。



 デュアル・クラス・ストラクチャが広まると、心配しなければならないことがあります。とある研究で、1994年から2001年の間、デュアル・クラス・ストラクチャの無数の企業を調べてわかったことがあります。それらの企業の業績は、上場企業全体の平均を著しく下回っていました。アメリカの企業は、典型的にCEOの権限が非常に限られていますが、それを問題視する人はほとんどいません。権限の限定されていないルパート・マードック(ニューズ・グループを牛耳っている)が近頃非常に多くのトラブルを抱えているのを見ると、CEOの権限が大きいことは良いことでないと納得できます。さて、デュアル・クラス・ストラクチャにも利点があります。それは、巨大な力を持つ機関投資家の短期的に利潤を求める圧力から遠ざかることが出来るということです。第二次世界大戦の頃は、株を買っているのはほとんどが一般の個人投資家でした。彼らは、株を保有し続けました。企業に圧力をかけることなどほとんどありませんでした。経営陣は、四半期業績についてまで細々と心配する必要ありませんでしたので、長期的視野に立って研究開発に投資することも自由でした。現在は、全く状況が異なっています。投資家は、企業に数値を達成するように非常に強く圧力を掛けるようになりました。それには、良い点もあります。企業が資本を有効に活用しようと努力するようになりましたし、成績の残せないCEOは直ぐにクビになるようになりました。しかし、現在、弊害が大きくなっています。投資家が短期的な数値しか見なくなりました。投資信託会社の運用では、平均で年100%資産を増やしています。ヘッジファンドにいたっては、その約3倍です。そうした株主・投資家が数ヶ月、場合によっては数週で結果を出そうとしている状況で、企業が長期的な視野を保ち続けることは大変むつかしくなっています。


 
 しかし、たしかにデュアル・クラス・ストラクチャに良い点が有るのはわかりますが、悪い点もかなりあります。デュアル・クラス・ストラクチャによって、投資家は議決権がないので、ただの傍観者になるしかありません。投資家は資金を出しているのに、口を出さずに我慢しろということなのでしょうか?残念ながら、答えはイエスです。他に選択肢は無いのです。今日の投資家は、とにかく資産を増やそうともがいています。この10年、株式市場全体で見ると、株価はほとんど上がっていません。債券で運用しても同様でほとんど増えません。また、現在、世界はいわゆる過剰貯蓄(中国等アジア諸国に多くの原因がある)の状況にあります。投資する資金が溢れているのに対し、投資に値する投資先は絶対的に不足している状況です。それ故、株式に議決権が少ないという条件が付いても投資家は喜んで購入します。かつては、そんなものには誰も見向きもしませんでした。一方、投資される側は、フェイスブック社のような企業は、新規株式公開をして資金を集める必要など本当は無いのです。オープンソース・ソフトウエアやクラウド・コンピューティングのおかげで、IT企業が起業したり事業拡張するコストは劇的に下がっています。また、フェイスブック社では、営業利益だけで将来のための投資資金を余裕で賄えています。フェイスブック社の新規株式公開の際の趣意書にも、調達する160億ドルの使途は特に決まっていないと堂々と書かれていました。購入したのは、アメリカの退職者年金基金などがほとんどでした。投資家は、フェイスブック社のような大きな投資先が出てくるのを願っています。当のフェイスブック社が上場して資金を集めたいと強く願っているわけではないのです。



 そういった状況にさらに拍車をかけているのは、株式上場をすることが一昔前までより魅力的なことでは無くなったということです。ウォール街と躁鬱状態の投資家との関係は間違いなく昔と比べたら良くなってはいます。が、企業が株式を公開しないままでいることが以前より容易な環境になりました。そうしたこともあって、この10年で見ると新規株式公開をする件数が劇的に減りましたし、株式公開企業の数は1997年から40%以上も減りました。新興企業が株式公開をしないでより大きな企業に買収されることは、珍しいことでは無くなっていくでしょう。つい先日も、インスタグラム(Instagram:無料の画像共有アプリが有名)100億ドルでフェイスブックに買収されましたが、そういったことが日常茶飯事になっていくでしょう。株式公開企業がこの世から無くなってしまうようなことはないでしょう。今日、我々の目の前で、株主から起業家や経営家へのパワーシフトが起こっています。アメリカの資本主義の中心は株式市場でしたが、パワーシフトによってそうでもなくなっていくでしょう。フェイスブックの新規株式公開は、IT企業としては過去最大のものでした。今後、それ以上の規模の新規株式公開は無いでしょう。

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[ 2012/05/24 23:59 ] FINANCIAL PAGE | TB(1) | CM(0)
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