ベルルスコーニ首相は、テレビで捜査は違憲であり、手続き上も問題があったと怒りをぶちまけています。そして、検察が自分が首相であるうちは逮捕できないようにする免責特権法を作ると言ってます。「私には何も恥ずべきことはない。」というのが彼の言です。
何も恥ずべきことはない、というのは本当でしょうか?17歳のベリーダンスの踊り子が窃盗の容疑で捕まった時に、警察署長に電話をして彼女はエジプトのムバラク大統領の孫娘だと言って圧力をかけたことは恥ずかしいことではないのでしょうか。全くの嘘っぱちで、彼女はエジプト人ではありません(モロッコ人です。ルビー・ルバコーリという名前は本名ではありませんが、かなり知られた名前です)。ルビーは、インタビューに答えて、ベルルスコーニの自宅の沢山の若い女性がいたパーティーに参加したこと、首相は指一本触れなかったこと、7千ユーロが入った封筒を貰ったことを明らかにしました。悪い人の筈がないわとも述べています。盗聴(捜査手段としての)された内容によると、彼女は首相に500万ユーロを要求したようですが、事実はどうなのでしょうか?タイムズ紙によると、盗聴された内容は判明していて、首相がルビーに話したのは、お金はいくらでも与える、ただし、何もかも黙っているようにということだったようです。
何でも金にものを言わせて解決しようとするベルルスコーニというイメージがイタリア人の間に広まっていますが、皆うんざりしています。ルビーも金に汚い女だというイメージが付いてしまいました。でも、ルビーは何も悪くはありません。今回のスキャンダルの核心は児童買春です(ベルルスコーニは否定していますが)。ベルルスコーニのコメントでもっとも醜かったのは、検察が首相を捜査することが違法であると非難していることです。
でも、醜さという点では、おそらく、ベルルスコーニはハイチの前大統領ジャン・クロード・デュバリエ(ニックネームはベイビー・ドック)には勝てません。デュバリエは、24年前に追放されましたが、ハイチ地震の1年後の国に戻って来ました。彼は、国民を救うために戻って来たと言っています。確かにハイチは沢山の救いの手を必要としています。しかし、間違いなくデュバリエは役に立ちません。大統領の権力の座にある時でも全く役に立たなかったのですから。彼は何故戻ってきたんでしょう。まだ、搾取し足りないということなのでしょうか?ハイチの国務省筋によれば、彼の帰国のせいで、ハイチの検察は既に大忙しになっているようです。彼の不正や横領を追及しなければならないからです。AP通信によると、自分の弁護士にデュバリエは、「私はどこにも行かない。なぜならハイチは私の国だからだ」と、述べたとのことです。まあ、どう間違っても彼の国ではないのですがね。
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