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Groupon Clipping グーグルによるグルーポン巨額買収提案について (本日和訳掲載)

 一昨日掲載英文に対する和訳を掲載します。
題名は以下のとおり。

 


The Financial Page

Groupon Clipping

by James Surowiecki

December 20, 2010



 
 グルーポンをグーグルが買収しようとしている件についてのコラムです。ちょっと最後の段落の訳が間違っているような気がします。文意がおかしいと思われる方は、一昨日掲載の英文をご確認ください。


 サロウィッキーは、グルーポンをウェブ企業の中では異質な存在と捉えています。ウェブで成功した企業は、社会に変革をもたらした企業がおおいが、グルーポンは昔からある小売業者がディープディスカウントをして集客するという方法をネットを使ってしているだけで、これは革新的なことではないとのこと。
 また、グーグルは、検索精度向上のために、優れたアルゴリズムを開発したのが強みであるが、それに対してグルーポンの強みは、営業マンを多数抱え地道に小売店・企業を回ったりする営業力が強みであり、事業モデルとしては、労働集約型です。今は、高収益率だが、これでは続かないとサロウィッキー氏は思っているようです。まあ、しかし、かつてアマゾンはそんな会社だったか、革新的な技術を用いて生まれ変わって成長を続けているので、グルーポンもそうなれるかを注視しましょう。


 詳細は、和訳全文をご覧ください。



 では、以下に和訳全文を掲載します。「続きを読む」をクリックして下さい。

The Financial Page

Groupon Clipping

by James Surowiecki

December 20, 2010



  


 インターネットの歴史を振り返ると、そこには目の前に有ったビジネスチャンスを逃してしまった例が幾らでも有ります。たとえば、大手レコード会社はアップル社が音楽配信ビジネスという事業で成功するのを傍観しているだけでしたし、ブロックバスター(Blockbuster)社もネットフリックス(Netflix)社をたったの5千万ドルで買収出来るチャンスがあったのに買収しませんでした。また、エクサイト(Excite)社が、グーグル(Google)から1百万ドル以下で買収する提案を受けたときに断ったということもありました。歴史は繰り返すと言いますが、ちょっと見たところあまり儲かっていそうに無い企業が後に大成功を収めるということはよくあることなのです。そして、馬鹿高く見えたそういった企業の売却提案価格が、後になって考えるとべらぼうに安かったのだと気付かされることも度々あることです。結果として、今日多くの大企業は、そういった後悔をしたくはないので、次に大化けする企業はどこかと常に目を光らせて探していますし、チャンスを逃さないためであれば、いつでも買収に大金を投じる準備が出来ています。現在、グーグルが共同購入クーポン発行サイトを運営しているグルーポン(Groupon)を買収しようとしています。立ち上げてから2年ほどのサイトを60億ドルという法外とも思えるような額で買収しようとしています。世の中には歴史から教訓を得ようとしない企業もありますが、グーグルは違うようです。



 グルーポン(Grouponは、確かに収益力の高い企業です。およそ4千万人が登録し、eメールでお得な情報を受け取っています。ほとんどは、地方の小さな企業・店に関する情報です。温浴施設が半額で利用できたり、寿司が20ドル引きで食べれたりといった情報です。グルーポンは、クーポン購入者が目標数に達しない場合は、そのクーポンは有効にならないという仕組みです。が、既にグルーポンは人気のサイトとなっていますので、ほとんど全てのクーポンが有効になっているようです。グルーポンは、昔からある売出しチラシをちょっとだけ目新しいものにしたと言えます。小売業者が何品かを強烈な安さで提供して来店客数を増やそうと試みることは、昔からあることで、それと同じことをしているのです。グルーポンのサイトのおかげで、小さな企業・店でも容易に、リスクを負わずに、新たな顧客をつかむことが可能になったのです。そういう意味では、なかなか魅力的なビジネスモデルです。現在の景気後退局面においてはなおさらそうです。では、グルーポンは、地方の中小企業のあり方までも変革する存在なのでしょうか(少なくともグルーポンのCEOであるアンドリュー・メーソンはそう信じています)?あるいは、一時的な成功をまわりが過大評価しすぎているだけなのでしょうか?



 どちらの質問も答えはノーだと思いますグルーポンが消えうせてしまうようなことはないでしょう。グルーポンは出来てすぐから利益を出しています。そこは、多くのウェブ企業と異なる点です(粗利率は、50%にもなります)。今年は5億ドルの売上ですが、あっという間に20億ドルに達するでしょう。グルーポンは、ローカル広告(地方広告)という市場を主戦場としていますが、その市場規模は案外大きく、年間1300億ドル以上と言われています。今でもあまりネットが活用されていない市場です。競争すべき企業が山のようにある市場ではありますが、グルーポンは既にそこで最も大きな地位を占めています。



 グルーポンは既に立派な企業です。しかし、ユーチューブやフェースブックやツイッターやグーグルと同様に革新的な企業かと言われると、ちょっと違います。ウェブの世界に革新をもたらした企業には、共通点があります。いずれも独自の優れたテクノロジーを持っています。また、いわゆる“ネットワーク効果(network effect)”というものの恩恵に浴しています。ネットワーク効果とは、自社の提供するサービスを使う人が増えれば増えるほど、そのサービスがより価値のあるものになっていくということです(ネットワーク効果の例として、フェースブックやツイッターが挙げられます。それらは、あなたの知人の多くが使っているからあなたも使ってみたくなるのです。グーグルもネットワーク効果の良い例です。使う人が多くなればなるほど、検索結果はより正確になっていきます)。ネットワーク効果に関して重要なことは、その恩恵にあずかる企業は容易に成長できるということです。大した努力をしなくとも成長できてしまいます。確かに、実際にはツイッターもフェースブックもユーザーが増えればサーバーの増強等で必要な費用が増えるでしょう。けれども、ユーザーがサイトをたくさん利用して勝手にサイトの価値を高めてくれるという点で、とても優れています。言い換えると、最初の形だけ作ったら、後は全て勝手にユーザーがやってくれるということです。



 そういった企業とは異なって、グルーポンは普通の企業です。他社より優れた革新的な技術を持っているわけではありません。もちろん、ネットワーク効果の恩恵には浴していません。何せグルーポンのユーザーがすることと言ったら、「購入(buy)」ボタンをクリックするだけなのですから。また、グルーポンのビジネスモデルでは、コンピューターで自動化出来ない手作業が沢山発生します。何千人もの営業担当者が顧客となる店・企業を回らなくてはなりませんし、コピーライターも沢山雇ってユーザーを惹きつけるうたい文句を考えなくてはなりません(実際、グルーポンのサイトの広告文案はとても評価が高く、この企業の強みとなっています)。グルーポンは、ユーザに単に沢山のクーポン情報を提供するだけで良いとは考えていません。より良い情報をわかりやすく伝えようという理念があります。グーグルがアルゴリズムを使って自動化しているのとは対照的ですが、人の手を使って情報をより分けています。そういう部分が、他のネット企業と異なる部分です。それ故に、グルーポン社は皆が思っているほど競争で傷つきやすくはないのです。しかし、正に労働集約的な事業であるといえます。フェースブックは、5億のユーザーを抱えていますが、従業員は2千人足らずです。それに対して、グルーポンではおよそ4千万人しか登録者がいないのに、すでに3千人の従業員がいます。グルーポンは登録者を増やすことは容易に出来ます(より沢山にeメールを送りるだけです)。しかし、より良いクーポン情報を沢山提供して喜んでもらうということは簡単なことではありません。事業規模が大きくなれば、人員も増やさなくてはなりません。最近、グルーポンがコンピューターによる業務の自動化の実験しました。それにより、営業担当者の得意先まわり業務を外部に委託出来るという仕組みです。グルーポンは、自社が成功した秘訣である地道な人手が掛かる営業活動を根本から変えようとしない限り、人員は膨大に増やさなえればならないでしょう。ツイッターとユーチューブが全世界で抱えている人員より多くの従業員が必要になるでしょう。



 グルーポンが事業活動を根本から変えるということは、決して不可能なタスクではありません。実はアマゾン(Amazon社は、同じような困難に直面しましたが、切り抜け成功しています。さて、グルーポンは、人々の購買方法に何ら変革はもたらしてはいませんが、現状では高収益率を維持できています。他の革新的なネット企業と比べても、おそらく収益率は高いでしょう。ネット企業について考える時、規模が大きいか小さいかとか、成功しいるか失敗しているかとか、単純に色分けをしようとしてしまいがちです。しかし、もっと複合的に、根本的な見方をしなければなりません。ウェブ企業の中には、社会に革新はもたらさないが顧客に満足を与え成功している企業が多々あります。グルーポンは、そういった企業を目指しているのかもしれません。もし、そうであるならば、現在の高収益体質が永遠に続くということはないでしょう(革新を目指さなくてはならないということ)。



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[ 2010/12/15 22:55 ] FINANCIAL PAGE | トラックバック(-) | コメント(-)
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