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In Praise Of Inflation  米FRBはインフレを期待されているか? 本日和訳掲載

 一昨日掲載英文に対する和訳を掲載します。(遅くなり申し訳ありません)



 題名は以下のとおり。

The Financial Page

In Praise Of Inflation

by James Surowiecki 

SEPTEMBER 27,2010


 今日は、アメリカ経済とインフレの話です。
サロウィッキー氏は、現在の不況下において実施すべき政策は、インフレに誘導することだと言います。一時期、インフレターゲットという語が新聞をにぎやかしました。が、オバマ大統領は、インフレターゲットという語は一回も使ったことはありません。ですから、そういった政策は取らないでしょう。

 日本ではどうでしょうか。
かつてアメリカでインフレターゲット政策が取られたことを受けて、気が狂っていると発言した日銀総裁がいました。まあ、20年も物価が下がり続けている今となっては、インフレに誘導するべきじゃなかったかと思う方もいるのではないでしょうか。今日のコラムでサロウィッキー氏が主張しているのは、通常の経済状況であれば、インフレは良いことではないが、今は通常じゃない、劇薬(インフレという)が必要だということです。私が思ったのは、それはアメリカだけでなく、日本にもそのまま当てはまるなということです。


 詳細は、和訳をご覧ください。


 では、以下に和訳全文を掲載します。「続きを読む」をクリックして下さい。 

















The Financial Page

In Praise Of Inflation

by James Surowiecki 

SEPTEMBER 27,2010

 

 リーマン・ブラザーズがつぶれて以来の2年間で、連邦準備制度理事会は景気を回復させるために尋常ならぬ対策を実施してきました。巨大な金融機関を救済したり、ほとんどゼロまで公定歩合を引き下げたり、何千億ドルも企業に貸付け、怪しげな資産も沢山買い取りました。そうすることで、景気を危ない淵から救ってくれました。しかし、未だに1500万人もの失業者がいることが示しているとおり、景気は通常には程遠い状態です。対策は十分とはいえません。ですから、驚くほど多くのエコノミスト(右寄りの者も左寄りの者も)が米政府がもう一段の踏み込んだ尋常じゃないレベルの対策を実施すべきだと考えています。つまり、好ましいレベルのインフレに誘導すべきだと考えています。



 インフレにするのが好ましいなんて、奇妙なことに聞こえるかもしれません。でも、ちっとも奇態な考えではないんです。今現在、米国経済は、2つの根本的な問題を抱えています。それらは関連し合っています。一つ目の問題は、消費者にはこの10年間の放蕩暮らしで膨らんだ膨大な借金があるということです。二つ目は、悲観的な考え方が支配的になっていることです。つまり、消費者がお金を使うことを躊躇っていて、企業も買収や投資や雇用を増やすのを躊躇っている状態だということです。もし、米連邦政府が、適切なインフレ目標(現状では2%くらいが適正ではないか)掲げてこの先2年ほどのインフレ率をそのあたりの数値にすることが出来るならば、景気を急激に変えることができるでしょう。将来において物価が上昇すると感じられると、人の行動というのは、財布の紐を締めているのを緩めて消費を増やそうとなるものなのです。また、インフレになると、抱えている借金の重さも相対的に軽くなるので、消費者の負っている負債が実質的に軽くなるのです。



 米連邦政府今週会合を開きますが、残念ながら、ンフレを起こすことのもたらすメリットについては討議されないようです。中央銀行総裁の職にある者は、その職責ゆえにインフレというものの怖さに恐れおののき、雇用の喪失よりも物価の安定の方に関心があるものなのです。また、連邦政府は、公定歩合を注視しています。そもそも政府はインフレになることを喜びません。中央銀行も政府もインフレが嫌いな根本的な理由があるのですが、それは国民がインフレが大嫌いであるという事実です。世論調査をすると、有権者が嫌うことの1つとして必ず物価高が挙がってきます。インフレ率が低いときでさえそうです。2001年のある調査によれば、インフレ率が高い状態では、人々が感じている幸福感が著しく低下することが判りました。エール大学のエコノミストであるロバート・シラーによる1996年の論文では、誰もがインフレを好まないということが明らかにされています。論文のタイトルは「なぜ人はインフレを好まないか?」です。今日の話題にぴったりです。その論文によれば、世界中の国々で大多数の人は失業が増えたとしてもインフレ率が低い状態を好むと答えたとのこと。逆に失業が少なくインフレ率が高い状態は好まれないのです。インフレ率が低いと更に失業が増えると分っていても、低インフレの方を人々は好むのです。



 ワイマール王国で起こったハイパーインフレは、実際に大変悲惨なものでした。しかしながら人々は適度のインフレでさえも嫌うものなのです。適度のインフレは全く害が無いことが分っていても嫌うのです。では、インフレのもたらす悪い影響というのはいかほどのものなのでしょうか?10%のインフレが発生するとどうなるでしょうか?10%というのはインフレ政策を推す人たちが主張しているよりもかなり高い数値です。それでも、消費は0.10.8%しか減らないでしょう。消費が減る以外の影響で考えられるのは、貯蓄の目減りがすることと、企業が物価の先行きを読むのが難しくなり業績が悪くなるところもあるということです。また、インフレが更に進んで手のつけられない状況になるというリスクも無いではありません。しかし、歴史を振り返ると、3%のインフレ率なら、それが更に進んでハイパーインフレに陥るというリスクは非常に少ないのです。



 それなのに、どうしてインフレというのは人々からこれほどまでに忌み嫌われるのでしょう。最も大き理由をシラーが明らかにしています。彼は理由は単純だと言います。理由は、単に人々がインフレになると自分の生活の質が落ちて今より貧乏になると思い込んでいることにあります。一定の収入で暮らしている人や貯蓄を取り崩して暮らしている人にとってはそれは当てはまるでしょう。しかし、多くの研究で明らかにされていますが、実際にインフレになれば誰でも物価の上昇に見合うだけ所得も増えるわけで、生活の質に影響が及ぶことは無いはずです(実際のところ戦後60年間ずっとインフレだったわけですが、1950年より生活が豊かになっていることからも明らかです)。 しかし、なぜインフレを忌み嫌うかというと、近視眼的に出て行くお金が増えることのみに人は焦点を当ててしまうからです。それ以上に収入も増えることには目が行かないのです。また、インフレンは警鐘を鳴らしますインフレは、自国通貨を弱くするわけですから、社会のリスクを高めますから、リスクというのはほとんどの人が嫌うわけですが、国民の士気を低下させます。また、シラーが明らかにしたことですが、人々は急激なインフレは社会の結び付きを弱めると思っています。また、道徳的側面では、インフレは放蕩な暮らしぶりと収入に見合った生活を出来なかったことによりもたらされるのだと考えられています。シラーの論文で最も教訓となる部分があります。それは、調査された人全員がインフレのもたらすメリットを1つも挙げなかったということです。実際には、多額の借金を抱えているアメリカ人にとってはインフレは大きな救いになるのですが。



 このようにインフレに対して直感的に嫌悪感を感じることは、合理的なことではないかもしれません。しかし、経済が通常の状態なら、インフレを嫌悪することは良いことかもしれません。なぜなら、それによって政府が財政規律を守ることが奨励されるわけですし、安易な財政出動も憚られるからです。しかし、経済危機に陥った時には、普通の処方箋が効かないならば、インフレという毒薬が必要な時もあるのです。第二次世界大戦の後、米国は巨額の負債にあえいでいましたが、ハイパーインフレのおかげで、負債額を何とかできるレベルまで目減りさせることが出来たのです。また、現在ように企業も個人もリスクをとりたがらない様な状況下では、少しインフレにしたほうが足かせを外せるのです。インフレにすると、お金の貸し手や貯金をしている人が損をして、代わりに借り手が救われます。そんなことは納得がいかないと考えるが普通でしょう。なぜなら、放蕩暮らしの人が救われて、慎ましく暮らしこつこつと貯蓄した人が損をするように見えるからです。しかし、結局のところ、経済活動というのは、良い行為に報償を与えたり、悪い行為を罰するのが目的ではないのです。経済活動の目的というのは人々の幸福を最大にするということです。現在の状況で幸福を最大にしようとしたら、救うに値しない無責任な者たちも救わなければならないのです。そんな者たちが多いからこそ、放っておくわけにもいかないのです。確かに、インフレを誘導するような政策は道徳的には正しいと言えないかもしれません。でも、それが今まさしく必要とされている政策なのです。








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[ 2010/09/27 23:48 ] FINANCIAL PAGE | トラックバック(-) | コメント(-)
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